今の時代、ほとんどの会社が自社のホームページ(コーポレートサイト)を持っていますよね。
どこかの会社や商品のことを調べるときは、企業の公式サイトを調べるのが当たり前。Webサイトがなかったり、数年間更新されていなかったりすると「この会社、大丈夫かな?」と思われてしまうほど。
そんな時代にあって、「うちの会社のホームページ、いつリニューアルしたら良いの?」という迷いを抱えている人も多いのではないでしょうか。
「リニューアルしてデザインが変わったのはいいけど、本当に会社にとってプラスになったのか?」と後悔するのは避けたいですよね。
そこで今回は、Webサイトの見直しの時期と判断基準について解説していきます。
この記事を読むと・・・
●Webサイトとリニューアルの目的を明確にできる
●Webサイトリニューアルのタイミングをつかめるようになる
●ムダなリニューアルを未然に防ぐことができる
もくじ
Webサイトのリニューアルは必要か? 判断基準を知ろう
自社サイトの立ち位置をはっきりさせよう
「リニューアルすべきか否か?」は、Webサイト自体の目的が明確になっていないと判断できません。
自社サイトをどんな立ち位置で活用しているのか、あるいはどんな立ち位置に変えていきたいのかを、まずは考えてみましょう。
矛盾しなければ、複数になってもOKです。
[A]Webサイトが集客の軸になっている
Webサイトからの問い合わせや資料請求、あるいはECサイトなどの場合はWebからの購入が、集客や売上の大きな柱になっている場合。
[B]Webサイトをブランディングの重要な要素として位置づけている
売上に直結しているかどうかは別として、企業イメージやブランディングの要素として、Webサイトが大きな役割を果たしている場合。
[C]Webサイトの問い合わせから売上につながることもある
[A]や[B]ほどの重要性はないものの、Webからの問い合わせがちょくちょくあり、売上に貢献している場合。
[D]Webサイトから売上につながることはないが、採用には活用している
Web上の問い合わせなどから売上になることはほとんどないものの、求職者にはチェックされている場合。
[E]Webサイトから売上につながることはなく、ただ名刺代わりに置いているだけ
Webサイトから問い合わせを受けることはほとんどなく、とりあえず名刺代わりに会社の情報を掲載しているだけ、という場合。
リニューアルの判断基準
自社サイトの位置づけをはっきりさせたところで、それを踏まえてリニューアルの判断基準を見ていきましょう。
流出を防ぐ施策
あなたの会社のサイトを訪れた人がいても、あまりにも見づらかったり、目的としている情報が見つからなければ、問い合わせを検討する前に離脱してしまう可能性が高いでしょう。
チャンスを逃さない場を整えておくのは、ホームページにおける至上命題と言ってもいいはずです。
ということで、まずはユーザーが離脱する要因がないか?という観点での判断基準を見ていきましょう。
1)スマホ対応
今の時代、多くの人がパソコンよりもスマホでWebを見ています。実際に、Webサイト閲覧の約7割がスマホで行われているというデータもでています。
特に個人向けのサイトの場合、ほとんどがスマホで閲覧されていると思っていいでしょう。
toB企業の法人向けサイトであっても、3〜5割程度はスマホで閲覧されているはず。
そんな中で、パソコンで見ることが前提で、スマホだと見づらい(拡大しないと見えなかったり、タップしづらかったり)サイトはユーザーから嫌われます。
さらに、Googleの検索アルゴリズムでも、「モバイル対応していないサイトは上位表示されませんよ」ということが言われています。
自社サイトがスマホ未対応の場合、少なくとも分類[A]〜[D]の企業はすぐにでもリニューアルを検討したほうがいいでしょう。
それほど機能やデザインにこだわらなければ、各制作会社が提供している格安のテンプレートサイトでもスマホ対応は標準装備になっていることがほとんどです。
なので、企業イメージなどを考えると、[E]の企業であってもリニューアル検討の余地はあるのではないでしょうか。
Googleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」というサイトで、スマホに対応をしているかどうかをチェックすることもできます。
URLを入れるだけで簡単にできるので、よければ試してみてください。(もちろん無料です)
2)掲載しきれない情報が増えてきた
ホームページを作ってから時間が経つと、掲載したい情報が出てきても掲載する場所がない、というケースが出てくると思います。
その情報が集客につながったり、欲しているユーザーがある程度いると予想されるようなものなら、リニューアルしてもいいかもしれません。
分類でいうと、少なくとも[A]〜[C]、採用に関する情報が足りないなら[D]の企業でも検討の余地ありです。
リニューアルまではせずとも現在のサイトの改修でも済む可能性もあるので、制作会社さんに相談してみてはいかがでしょうか。
3)情報が散らかって見づらくなってきた
2つ目と似ていますが、あれこれと情報を加えていくうちに、ごちゃごちゃして何がどこに書かれているかわかりにくくなってくることがあります。
提供者がイメージする以上に、見にくいものはユーザーを離れさせるものです。
情報が散らかってきたなと感じたら、サイト全体の構造を見直す意味でもリニューアルをオススメします。
これも、[A]〜[D]の企業に言えることですね。
なお、情報が増えずとも「見づらい」「使いづらい」というケースは残念ながらありうるので、前回のリニューアルから変わっておらずとも、気になることがあれば検証してみてもいいかもしれません。
「自社サイトのわかりづらさ」はなかなか自分たちではわからないものなので、家族や友人などに「このサイトから〇〇(会社の住所や製品情報など)を探してみて」と言って実際に触ってもらい、感想を聞くといいでしょう。
4)デザインが古くてイメージが悪い
Web業界は変化が激しく、デザイントレンドも移り変わりが早いものです。
もし、競合企業のホームページや世間一般のサイトと比べて明らかに古いと感じるようであれば、リニューアルのタイミングかもしれません。
ただ、4〜5年ほど前のデザインであれば「見る人が見れば古いとわかるが、一般の人は気づかない」という程度だったり、気づいたとしてもそれが企業イメージダウンにつながるようなケースはそうそうないでしょう。
デザイン系やビジュアルイメージを重視する業界だったり、最先端技術を売りにしているような企業でない限りは、そこまで気にしすぎることはないと思います。
反対に、たとえばAppleや電通のホームページが古臭かったら嫌ですよね。
「オシャレ」「かっこいい」「最先端」のイメージを大切にしたい企業であれば、分類[A]や[B]はもちろんのこと[C]や[D]でもなるべく古さを感じないデザインを追求するようにしておきましょう。
顧客を増やす施策
訪れた顧客を確実に掴むよりも、新しい顧客を獲得していくための施策としてWebをもっと活用したいと考えている場合は、別の観点からリニューアルを検討することになります。
このケースは、上の分類でいうと[D][E]から[B]や[C]へ、あるいは[C]以下から[A]や[B]に変えていくための施策とも言えるかもしれまsんね。
5)新しい機能を追加したい
ホームページからの予約や、顧客の管理システム、見積もり・シミュレーションなど、Webでできることを増やしたくなったら、リニューアルのタイミングであると言えます。
もちろん、闇雲に機能を増やしてもただただお金を使うことになってしまうので、その機能を追加することで魅力を感じてくれる顧客が増えると計算できていることが必須。
○こんな機能がほしいとの要望が増えてきた
○Web上で効率的に管理することで扱える案件が増える
○競合や他の業界の成功事例を転用できそう
など、リサーチや分析に基づいた戦略のもとで実施しましょう。
6)Webからの集客を強化したい
リアルでの集客に限界を感じるので、Webからもっとお客さんを呼び込めないか・・・?
ホームページの閲覧数はけっこう多いのに、一向に問い合わせや資料請求が来ない!
こんな経緯でWebからの集客施策を考える際には、リニューアルの余地があるかもしれません。
特に、ページビュー数はある程度稼げているのなら、Webサイトの見せ方を見直すだけで問い合わせ数に大きな変化があるかもしれません。
もちろん、SEO対策やWeb広告と合わせて考えていくとより高い効果が期待できるかもしれませんが、その行き先であるWebサイトが、ユーザーにとって魅力的なものでなければ成果はついてきません。
Webから顧客を獲得していくためには、まず「適切な情報を、適切な形で提供できているか」という部分からプロにチェックしてもらうことをオススメします。
経費の見直し
制作会社やプランによっては売り切りのケースもありますが、サイトの保守管理費用として毎月もしくは毎年定額を支払っている会社も多くあります。
基本的には固定費になりますので、経営的にはなるべく抑えたいところですよね。
この経費の見直しも、リニューアルのきっかけということになります。
7)ランニングコストが利益を圧迫している
単純に、ホームページのランニングコストで経営が苦しいレベルであれば、すぐにでも見直したほうがいいかもしれません。
分類【A】のような企業でサイトの運営までしっかり任せていたり、毎月相当量の修正を依頼しているような場合はそれなりの費用がかかるのは自然ですが、そうでなければせいぜい月々数万円が相場だと思います。
最低限のサーバーの管理や、年に数回ちょっとした文章の修正を依頼するだけであれば、月1万円前後で対応している制作会社もたくさんあります。
「明らかにランニングコストが高いのでは?」という場合は、一度その制作会社に改めて内訳を確認したり、他の制作会社に相談してみるといいでしょう。
仮にホームページを作り直したとしても、ランニングコストを見直すことで数ヶ月で元が取れる可能性もあります。
8)機能が過剰
上の例ほど高すぎるわけではないにしても、毎月の保守管理に余計な項目がついていたり、ホームページに過剰な機能がついていたりしませんか?
機能がついているだけならいいのですが、それによって固定費が高くなっているようなら見直しの余地ありです。
ランニングコストの内訳は、時間が経つとブラックボックスにもなりがちな部分ですので、定期的にチェックしておくことが大切です。
まとめ
今回は、Webサイトリニューアルのタイミングと必要性の判断基準について解説しました。
まずは、「何を目的としたサイトで、どんな効果を期待したいのか」を明確にすることが大切です。
そのうえで、スマホ対応の有無や情報の整理具合、デザインの古さ、あるいはランニングコストなど、多面的に検討していきましょう。
当ブログを運営しているOfficeらくたのーたるでも、「このサイト、リニューアルしたほうがいい?」という相談を受け付けていますので、こちらからお気軽にお問い合わせください。